
伊東宏
サードプレイス
コミュニティホテルの収支改善請負人
1957年東京生まれ
ホテル勤務38年間の実務経験を生かし、総支配人のサポート役として宿泊部門と飲食部門を保有するコミュニティホテルを盛り立てている。
東京都泉岳寺のホテル高輪で16年間勤務し、2001年より三重県志摩でリゾートホテル開業に携わった。
当時としてはまだ珍しかったリゾートエステ事業を地元業者とタイアップし、ホテル内で開業した。その結果、女性客や家族客の誘致を拡大し、開業2年目からは前年比20%の売上拡大を実現した。
その後、JR岡山駅前のシティーホテルを開業し、地元ブライダルコンサルタントとのタイアップでホテル全体を使用した1日1件のプライベートウエディングを開発販売した。そこでは、宴会の月商10%アップを達成した。
初期投資を抑え、既存のスタッフと協議し、現状の設備を活用しつつ、売上利益の確保を目指した。
2011年からはコミュニティホテル運営改善セミナーの講師やホテル運営の受託と受託ホテル開業準備のコンサルタントとして活躍している。既存従業員を再雇用し、自ら考えて行動するよう意識改革を図り、ホテル各部署での専門知識の習得をすすめた。
ホテル運営に当たっては、丼勘定から計数管理と予測収支の管理への変革を行っている。人材育成の面でも徒弟制度のような現場での教育制度を改革している。さらに、勤務時間を無視した労働環境も改善している。また、未経験者をホテリエ、サービスクリエーターとしての自覚をもった人材に育てる仕組み創りの必要性を痛感し、ホテル経験が無くても本人にやる気があればホテルで活躍できる場を地元で提供していきたいと考えている。
中小型コミュニティホテルは宿泊と飲食を兼ね備えたホテルであり、経営・運営は収支的にも人材的にも非常に難しい事業である。しかし地域密着型のホテルの利益改善をおこなうことができれば、お客様にも従業にも仕入れ会社様にも喜ばれるホテルとなると信じている。